来院時の状態:
こちらの患者さんは、10年前に左の股関節を手術した後からの痛みと、歩行のしにくさを訴えて来院されました。
この左股関節の痛みは手術をして以来ずっとあります。とくに立っているときや歩くことで痛みが強くなります。とくに歩行時は現在では杖を使用しないと歩くのが困難な状態です。
その他の症状として、左の腰部~臀部、左の太ももの裏にかけて重い感じの痛みがあります。
検査・施術:
視診では立った状態で、左のつま先と膝が外側を向いており、両側の膝がやや屈曲(曲がって)しています。骨盤が少し後方に傾いていて、全体的に猫背のような状態で立っています。歩行検査では、左足を痛そうにやや引きずるような感じで歩いています。
次に触診では、手術を受けた左の股関節付近は、組織が癒着したような感じで硬く弾力がなくなっています。左の臀部の筋群とハムストリングは右側にくらべると、細くやせている印象です。
股関節の可動域検査では、右側は正常に動きますが、左股関節は内旋(つま先を内側に向ける)に強い可動制限があります。筋力検査では左のハムストリング・大腿筋膜張筋・大腰筋・腸骨筋に筋力の低下が見られました。
1回目 初日の施術は、まずカイロプラクティック療法で骨盤・脊柱を含め全身の矯正をしたあと、骨盤・股関節・膝関節・足関節の問題のある部分を細かく矯正しました。
終了後に軽く歩いてもらうと、施術前の足をひきずるような感じはなくなりスムーズに歩けていました。
ご本人も「左足に力が入るようになった」と喜んでいました。
2回目~3回目 3日後に2回目の施術、前回と同様にカイロプラクティック療法にて矯正したあと、今回は左の腰部・ハムストリングに筋肉のバランスを整える調整を行いました。
4日後に3回目の施術を行い、終了時には股関節の痛みはほぼ消失し、歩行も日常生活では杖を使わなくても問題のない程度まで改善しました。
4回目~ その後、1週間に一度の施術を2回、10日に一度の施術を1回、2週間に一度の施術を1回行い、現在はメンテナンスとして3週間に一度の施術を継続中です。
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